普及版 字通 「鰥」の読み・字形・画数・意味
鰥
21画
[字訓] おとこやもめ
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
魚+(とう)。は涙の象形字。老いて妻なきを鰥という。〔説文〕十一下に「魚なり」とするが、鰥寡の意に用い、老いて夫無きを寡という。魚は女の象徴とされ、をそえて老妻を失った意をあらわす。〔礼記、王制〕「老いて妻無き、之れを矜(くわん)と謂ふ」とあるのは、仮借の字である。
[訓義]
1. やもお、老いて妻無き者。
2. 魚の名、大魚であるという。
3. またに作る、やむ、なやむ。
4. 鯤(こん)と通じ、魚の子。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鰥 男也毛女(をとこやもめ) 〔和名抄〕鰥夫 也毛乎(やもを)〔名義抄〕鰥 ヤモヲ・ヤモメ・ヒトリウト
[熟語]
鰥寡▶・鰥鰥▶・鰥居▶・鰥▶・鰥曠▶・鰥処▶・鰥夫▶・鰥民▶・鰥▶
[下接語]
窮鰥・鰥・鰥・貧鰥・魴鰥
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報