鴻臚寺(読み)こうろじ

精選版 日本国語大辞典「鴻臚寺」の解説

こうろ‐じ【鴻臚寺】

〘名〙
① 中国、南北朝時代の北斉のときに設置された役所の名。外国使節の接待および朝貢などをつかさどった。清末まで在続。〔醍醐寺本元興寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)〕
② 玄蕃寮(げんばりょう)の唐名。〔職原鈔(1340)〕

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世界大百科事典 第2版「鴻臚寺」の解説

こうろじ【鴻臚寺 Hóng lú sì】

中国,漢代から清末まで宮中朝会や外国使節謁見の儀礼を受け持った官署。宋代などでは国信所や都亭駅などの官庁を付属させ,一種の外務省的役割を果たした。大声,臚は伝達で,〈某々様御通り〉と叫ぶ意。の典客を漢武帝の太初1年(前104)大鴻臚に改め,九(九つの官庁)の一つとしたのに始まる。以後歴代置かれたが,時代によっては礼部や太常寺に併合される。清末総理衙門ができるまでは,外国との交渉の窓口とされていた。

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世界大百科事典内の鴻臚寺の言及

【唐】より

… 中央官庁としては,中書省,門下省,尚書省の三省が中核をなし,三省のうち行政官庁たる尚書省は吏部以下の六部からなったが,いずれも文書行政の総元締めに当たり,実務を担当したのは秦・漢以来の系譜をひく九寺五監十六衛などの官庁であった。九寺とは国家の祭祀を担当する太常寺や外国の賓客の接待を担当する鴻臚(こうろ)寺などの九つで,寺とは役所の意味である。五監とは教育行政を担当する国子監などの五つをいい,十六衛とは近衛軍団のことであり,ほかに秘書省,殿中省,御史台もあった。…

※「鴻臚寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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