鶏足(読み)けいそく

精選版 日本国語大辞典 「鶏足」の意味・読み・例文・類語

けい‐そく【鶏足・雞足】

  1. [ 1 ] 古代インドのマガダ国にあった山の名。仏陀の弟子摩訶迦葉(まかかしょう)の入寂の地。鶏足山。転じて、山寺
    1. [初出の実例]「念深於鶏足之洞。降煩悩之魔軍」(出典江都督納言願文集(平安後)二)
    2. [その他の文献]〔大唐西域記‐九〕
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. ( 迦葉が鶏足山の洞で彌勒出世を待つ故事から ) 彌勒下生(げしょう)への待望をいう。
      1. [初出の実例]「文応造営申状事〈略〉住侶不絶而至鶏足之暁云々」(出典:醍醐寺新要録(1620))
    2. 鶏の足。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鶏足」の読み・字形・画数・意味

【鶏足】けいそく

山ぐみ。

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