鶏飯(読み)にわとりめし

精選版 日本国語大辞典 「鶏飯」の意味・読み・例文・類語

にわとり‐めしにはとり‥【鶏飯】

  1. 〘 名詞 〙 細かくさいた鶏肉を、だしで炊(た)き込んだ飯。また、味をつけて煮た鶏肉を混ぜた飯。
    1. [初出の実例]「つくま川春行水の性つよし 鶏飯(ニハトリメシ)をあふぐ君が代〈春恵〉」(出典:俳諧・中庸姿(1679))

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百科事典マイペディア 「鶏飯」の意味・わかりやすい解説

鶏飯【けいはん】

鹿児島県,奄美地方で江戸時代から親しまれる,鶏だしのスープを具載せしたご飯にかける料理。奄美では薩摩藩役人をこの料理でもてなしたとされ,殿様料理とも称されるごちそうであった。だし汁には鶏肉をぜいたくに使い,シイタケも用いて時間をかけて煮込み,仕上げられる。ご飯にのせる具材としては手でさいた鶏肉や線切りシイタケ,錦糸卵,みじん切りしたミカンの皮,さつま漬けなどがある。最近では評判のよさから,奄美地方のみならず本土の鹿児島市などでも味わえる店が出てきている。

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日本の郷土料理がわかる辞典 「鶏飯」の解説

けいはん【鶏飯】


鹿児島県奄美大島の郷土料理で、蒸し鶏や甘辛く煮たしいたけ、錦糸卵、パパイヤ漬物などの具材と、のり、ねぎ、島みかんの皮などの薬味を飯の上にのせ、鶏がらスープをかけて食べるもの。

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デジタル大辞泉プラス 「鶏飯」の解説

鶏飯(けいはん)

鹿児島県、奄美地方の郷土料理。蒸した鶏のささみ、錦糸卵、干し椎茸などをご飯の上に盛り、だし汁をかけて食する。

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