鶴の一声(読み)ツルノヒトコエ

精選版 日本国語大辞典 「鶴の一声」の意味・読み・例文・類語

つる【鶴】 の 一声(ひとこえ)

  1. ① 衆人の千言を一声で鎮めるようなすぐれた声。有力者、権威者の一言。
    1. [初出の実例]「きかまほし舞つうたへる湯女衆の中の坊なるつるの一声」(出典:有馬大鑑迎湯抄(1678))
  2. ② 胡銅製、無紋の花入れ。
    1. [初出の実例]「花いれは、かぶらなし、鶴の一こゑ、せいしとう」(出典:仮名草子・尤双紙(1632)上)

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ことわざを知る辞典 「鶴の一声」の解説

鶴の一声

てんでに発せられる発言を一瞬にして静める一言。多くは上位者によって発せられる。

[使用例] またもや紛糾しかけた時に、俗にいう鶴の一声とでも申すものでございましょうか、叡えい慮りょハ是非ヲ越エタモノデス一座はしんとなりました[太宰治*右大臣実朝|1943]

[解説] もとは、聴く者の心にしみいる抜きん出た声をいいました。先行することわざに「雀の千声鶴の一声」があり、「雀の千声」と対比されることで、騒然とした状況の中で発せられるひときわ抜きん出た声を表すようになり、さらには「鶴の一声」のみで、騒然とした状況をたちまちに静める一言という意味で用いられるようになりました。

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