麻布で気が知れぬ(読み)アザブデキガシレヌ

デジタル大辞泉 「麻布で気が知れぬ」の意味・読み・例文・類語

麻布あざぶれぬ

江戸麻布には六本木という地名があるが、それにあたる木がないところから、「木が知れぬ」に「気が知れぬ」を通わせたしゃれ。

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精選版 日本国語大辞典 「麻布で気が知れぬ」の意味・読み・例文・類語

あざぶ【麻布】 で 気(き)が知(し)れぬ

  1. ( 江戸の麻布に六本木の地名があるが、それらしい木がないところから「木が知れない」、一説近辺赤坂青山、白銀台、目黒村とあるのに、五色うちの黄がないところから「黄が知れない」をもじって ) 気が知れないというしゃれことば。
    1. [初出の実例]「娼婦(ぢょろう)牽頭(たいこ)等の麻布で気の知れぬを察し」(出典洒落本・擲銭青楼占(1771)序)
    2. [その他の文献]〔諺苑(1797)〕

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