黄禍(読み)コウカ

デジタル大辞泉 「黄禍」の意味・読み・例文・類語

こう‐か〔クワウクワ〕【黄禍】

yellow peril黄色人種勢力を強くし、白色人種に与えるという災禍。アジア人排斥・抑圧理論としてしばしば持ち出されたが、日清戦争後ドイツ皇帝ウィルヘルム2世が、三国干渉を正当化するために主張した黄禍論が有名。
列車便所から捨てられる汚物の害をいった俗語

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精選版 日本国語大辞典 「黄禍」の意味・読み・例文・類語

こう‐かクヮウクヮ【黄禍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( [英語] yellow peril訳語 ) 黄色人種の勢いが盛んになって、他人種、特に白色人種に及ぼすという災禍のこと。バクーニンがはじめて説き、日清戦争後ドイツ皇帝ウィルヘルム二世によって世に広められた考え方。黄人禍。
    1. [初出の実例]「白眼もて黄人を視る。乃ち新語を造り出して黄禍と云ふ」(出典:黄禍論梗概(1904)〈森鴎外〉)
  3. 列車の便所から沿線にばらまかれたものなど、人糞によっておこる迷惑をいう俗語。

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