鼻糞(読み)ハナクソ

精選版 日本国語大辞典 「鼻糞」の意味・読み・例文・類語

はな‐くそ【鼻糞・鼻屎】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鼻孔の中で、鼻汁とほこりがまじって固まったもの。〔羅葡日辞書(1595)〕
  3. 人をののしっていう語。いくじなし。また、無価値なもののたとえ。
    1. [初出の実例]「いろいろに・わびていなして鼻くそめ」(出典:雑俳・三また竹(1730‐36頃))
  4. ( 「はなぐ(花供)」の変化したものか ) 涅槃会(ねはんえ)釈迦に供えるあられの類。正月の餠を細かく切って煎ったもの、豆を煎ったもの、小粒の団子など。お釈迦さまの鼻糞。
    1. [初出の実例]「涅槃。鼻屎(ハナクソ)や済度方便一掴〈友静〉」(出典:俳諧・洛陽集(1680)春)

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改訂新版 世界大百科事典 「鼻糞」の意味・わかりやすい解説

鼻糞 (はなくそ)
nose wax

鼻粘膜からの分泌物が鼻入口部で乾燥してできたもの。ほこりが混ざっていることが多い。指でとろうとすると出血して血のついた痂皮(かさぶた)となることもある。萎縮性鼻炎ではとくに量が多く悪臭を伴う。
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