龍生派(読み)りゅうせいは

精選版 日本国語大辞典 「龍生派」の意味・読み・例文・類語

りゅうせい‐は【龍生派】

  1. 〘 名詞 〙 生け花流派一つ。明治一九年(一八八六)吉村華(かうん)池坊から分かれて創始。初め池坊龍生派と称したが、三代目華泉が昭和三二年(一九五七)に龍生派と改称立花(りっか)と自由な作風特色とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「龍生派」の意味・わかりやすい解説

龍生派
りゅうせいは

いけ花流派の一つ。1886年(明治19)初代家元吉村華芸(かうん)によって創流。華芸は当時のいけ花が出生にこだわって美を忘れ、形式にこだわり内容を失っているのを正すところから池坊(いけのぼう)龍生派を名のって独立した。2代目華丘(かきゅう)(1894―1944)は、立花(りっか)、生花(せいか)の古典様式に盛(も)り花、投入れを取り入れ、新花型を創立しその発展に努め、1939年(昭和14)龍生派華道会館を建設した。3代目華泉(かせん)(1928― )は従来のいけ花に加えるに、自由花や造形的いけ花に積極的な意欲をみせ、57年(昭和32)龍生派と改称し、66年新しく龍生会館を建設するなど流勢関東を中心として全国的に発展し現在に至っている。

[北條明直]

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