龕像(読み)ガンゾウ

デジタル大辞泉 「龕像」の意味・読み・例文・類語

がん‐ぞう〔‐ザウ〕【×龕像】

石窟などの壁面に、龕とともに彫り出された仏像。また、それに似せて小さな厨子ずしに納まるように造られた仏像。

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精選版 日本国語大辞典 「龕像」の意味・読み・例文・類語

がん‐ぞう‥ザウ【龕像】

  1. 〘 名詞 〙 小さな厨子の中の龕(壁面のくぼみ)に安置される仏像。インド中国石窟寺を模したもの。

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百科事典マイペディア 「龕像」の意味・わかりやすい解説

龕像【がんぞう】

檀像(だんぞう)の一種。檀龕とも。檀木で仏像を小龕形(龕は壁面の凹所。インドや中国の石窟寺院では壁面を掘ってそこに仏像を刻み出した例が多い)に彫り出したもので,携帯用念持仏として用いられた。空海がもたらした金剛峯寺枕本尊のように,中国でつくられ,日本に伝来したものが多い。
→関連項目枕本尊

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「龕像」の意味・わかりやすい解説

龕像
がんぞう

壁面などを彫りくぼめた龕の中に彫り込んだ像。小型の厨子内に安置された仏像なども龕像という。元来はインドや中国の石窟寺院などに彫り込まれた龕像を模して独立させたもので,日本の古い遺品には大陸からの将来とみられるものが多い。高野山金剛峰寺の「枕本尊」といわれる『諸尊仏龕』 (国宝) ,厳島神社の『釈迦,諸尊箱仏』などはその例。小型の龕像は遊行の僧などが旅行中の持仏守本尊として持歩いたものが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「龕像」の意味・わかりやすい解説

龕像
がんぞう

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