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檀像 だんぞう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

檀像
だんぞう

白檀や栴 (せん) 檀などの香木を彫刻した仏像。檀木は材質が堅緻で緻密な彫技に適し,独特の木目の美しさを表現でき,彩色の必要もないなどの長所がある。法隆寺『九面観音立像』,金剛峰寺『諸尊仏龕 (枕本尊) 』など唐から将来の檀像彫刻が多かったため,日本でもひのきなどの代用材を用いた檀像風の無彩色の仏像が造られた。

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デジタル大辞泉の解説

だん‐ぞう〔‐ザウ〕【×檀像】

白檀(びゃくだん)・栴檀(せんだん)などを用いて作った彫像。平安時代に多くみられる。

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百科事典マイペディアの解説

檀像【だんぞう】

香木で木目の細かいビャクダン(白檀)などの檀木を素材とする仏像彫刻。材の木地と香を尊重して,眼,唇(くちびる)以外はあまり彩色せず,また巨材が得がたいため細密に彫った小像が多い。
→関連項目龕像

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世界大百科事典 第2版の解説

だんぞう【檀像】

南方産のビャクダン(白檀)シタン(紫檀)センダン(栴檀)などの檀木を素材とした仏像。芳香があり,木目が緻密であるという檀木の性質に加えて,インドで優塡(うでん)王が釈迦在世中に作った最初の仏像が牛頭(ごず)栴檀製であったという説話《増一阿含経》に象徴されるように,仏像を作る木材として最も珍重され,インドで早くから製作されたと思われる。中国でも南北朝宋代,泰始年間(465‐471)の造像を伝える記録があり,以後造像を記す文献は多い。

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大辞林 第三版の解説

だんぞう【檀像】

白檀びやくだん・栴檀せんだんなどの檀木を用いて作った彫像。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

檀像
だんぞう

東南アジアや東インド産の香木の一種である白檀(びゃくだん)、紫檀(したん)、栴檀(せんだん)など檀木を素材としてつくった彫像。中国ではすでに漢代の文献に檀像のことがみられ、仏像としては六朝(りくちょう)の宋(そう)の泰始(たいし)年間(3世紀なかば)に何敬叔(かけいしゅく)がつくったのが初めだとされる。隋(ずい)・唐ごろに盛んにつくられたが、現在中国には遺品がなく、日本に現存する法隆寺九面観音(かんのん)像(『法隆寺資財帳』によれば養老(ようろう)年間、8世紀初めの請来(しょうらい)品で、白檀製、造高37.1センチメートル)、高野山(こうやさん)の枕(まくら)本尊(『弘法(こうぼう)大師御将来目録』記載のものと推定される白檀製の仏龕(ぶつがん))などが唐からの請来品である。檀木の堅さと香りのよさ、木目の美しさ、希少性を生かすため、彫像のすべての部分を一材から彫り出して緻密(ちみつ)な彫刻を施し、彩色や漆箔(しっぱく)をしない(髪の毛、眉(まゆ)、瞳(ひとみ)、唇など、ごく一部に彩色するものもある)のが特色で、ほとんどが小像である。平安時代以降は日本でもこの檀像の影響を受けて、彩色をせずに木肌を現した細かい彫刻の像が日本産の代用材(榧(かや)、桜、檜(ひのき)など)でつくられているが、これを檀像様(よう)彫刻とよんでおり、広義の檀像にはこれらも含められる。[佐藤昭夫]

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