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がん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


がん

仏像を納めるため,岩壁を掘りくぼめた場所。古くインド,中国にその例がみられる。のち扉つきの厨子仏像を安置したものを仏龕という。

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デジタル大辞泉の解説

がん【×龕】

石窟や家屋の壁面に、仏像・仏具を納めるために設けたくぼみ。また、仏壇・厨子(ずし)にもいう。仏龕(ぶつがん)。
遺体を納める棺(かん)や輿(こし)。ひつぎ。

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大辞林 第三版の解説

がん【龕】

断崖だんがいを掘って、仏像などを安置する場所。 → 壁龕
仏像を納める、厨子ずし
棺おけ。死体を納める箱。 〔運歩色葉集〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


がん

インドのアジャンタやエローラ、中国の雲崗(うんこう)や竜門の石窟(せっくつ)にみられるような、岩壁に仏像を安置するくぼんだ場所をいい、転じて厨子(ずし)、箱形厨子の特殊なものをさす。檀木(だんぼく)や檀木風の材で仏体や周囲の荘厳(しょうごん)まで一木で刻むもので、像を中心に考えた場合は龕像、龕仏とよぶ。すべて小さく精密なもので、掌中に入るほどのものもあるという。その起源は中国にあり、円海や円仁(えんにん)の請来(しょうらい)目録にもみえる。すべて浮彫りで切金(きりかね)を施したものもあるが、原則として彩色はない。材は普通、白檀(びゃくだん)、栴檀(せんだん)などの香木を用いるが、日本製のものでは他の材を使用したものもある。日本には奈良時代から輸入され、11、12世紀ごろに貴族の念持仏(ねんじぶつ)として流行し、のちには日本でもつくるようになった。高野山(こうやさん)に伝わる枕(まくら)本尊と称する砲弾形の諸尊仏龕は、初期の輸入品の優れたものの例である。[佐藤昭夫]

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