変異型クロイツフェルトヤコブ病(読み)ヘンイガタクロイツフェルトヤコブビョウ

デジタル大辞泉 の解説

へんいがた‐クロイツフェルトヤコブびょう〔‐ビヤウ〕【変異型クロイツフェルトヤコブ病】

クロイツフェルトヤコブ病一種。1996年に英国で確認された。牛海綿状脳症BSE)との関係が指摘されている。

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知恵蔵 の解説

変異型クロイツフェルト・ヤコブ病

牛海綿状脳症(BSE)は、プリオンが原因となって起こる病気で、本来ウシが感染する。しかし、BSEに感染したウシの肉を食べると、ヒトに感染することがある。この場合、本来のクロイツフェルト・ヤコブ病とは異なることから、変異型という。比較的若い人にも罹患することが特徴である。抑うつ、不安、自閉、異常行動などの精神障害で始まり、しばしば上・下肢の感覚障害や記憶障害、進行性認知症、運動失調などを伴い、全身衰弱・呼吸不全肺炎などで死亡する。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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