日生町(読み)ひなせちよう

日本歴史地名大系 「日生町」の解説

日生町
ひなせちよう

面積:三五・三四平方キロ

東は兵庫県赤穂あこう市、北と西は備前市、西南方に瀬戸内海を隔て邑久おく邑久町に面し、南海上には日生諸島が浮ぶ。本州部・諸島部ともに山寄りの地形で、集落は狭い平地部に密集する。本州部は東西約六キロ・南北約四キロで、東西に国道二五〇号・JR赤穂線が通り、日生と寒河そうごの二駅がある。日生港は日生諸島や香川県小豆しようど島への定期船の発着所となっている。近世日生村は岡山藩の加子浦および日生沖海面に強い権限をもつ漁村であり、流せ網・坪網などの漁法を生み出した。明治以降工業化が進み、製網業・耐火煉瓦工業が発展。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報