替蓋(読み)カエブタ

デジタル大辞泉 「替蓋」の意味・読み・例文・類語

かえ‐ぶた〔かへ‐〕【替(え)蓋】

取り替えぶた。
茶の湯釜水指茶入れなどで、本体とは材質の異なった象牙木地漆塗りなどで作られたふた。⇔共蓋ともぶた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「替蓋」の意味・読み・例文・類語

かえ‐ぶたかへ‥【替蓋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鍋、釜などのかわりのふた。予備のふた。
    1. [初出の実例]「町内の頭衆にまで何うぞ似合の者がありましたらと替蓋でも探すやうな頼みも」(出典:売花翁(1893)〈斎藤緑雨〉)
  3. 茶の湯に使う茶入、水差、釜などで、胴の質とは違う象牙、木地、漆塗などのふた。⇔共蓋(ともぶた)
    1. [初出の実例]「『是が春水の替へ蓋』と〈略〉薄い蓋を見せる」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android