柴田 馨(初代)(読み)シバタ カオル

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「柴田 馨(初代)」の解説

柴田 馨(初代)
シバタ カオル


職業
講談

本名
吉野 巳之吉

別名
前名=柴田 南遊,柴田 南玉(2代目),柴田 薫,柴田 南玉斎,後名=柴田 旭窓

生年月日
弘化2年

経歴
蘭学者・伊東玄朴塾生から講談の世界に入り、初代柴田南玉に入門、南遊(一説に南道とも)。明治初年に真打ちとなり、2代目南玉を襲名した。22年神田伯山、小金井芦洲とともに講談師の頭取となった。のち薫、南玉斎を経て、馨に改名。大正2年旭窓に名を改め、高座を退いた。「檜山騒動」を講談化して名を知られ、「梁川庄八」「日蓮記」を得意とした。

没年月日
大正4年 12月26日 (1915年)

家族
息子=柴田 南玉(4代目)


柴田 馨(2代目)
シバタ カオル


職業
講談師

本名
大橋 源三郎

別名
前名=柴田 玉子,柴田 南舎,柴田 小南玉,柴田 南玉(3代目)

生年月日
文久2年 3月22日

出生地
江戸(東京都)

経歴
江戸・神田今川橋の講釈場染川に生まれる。8歳で2代目柴田南玉(初代柴田馨)に入門、玉子。一時の中断を経て空板(前座)に復帰し、南舎。21歳から10年間、地方を回った。帰京後、小南玉、3代目南玉を名乗り、大正2年師の実子に南玉を譲り2代目馨を襲名した。師直伝の「日蓮記」や、「横浜小僧殺し」「木曽の富五郎」などを得意とした。

没年月日
大正12年 11月15日 (1923年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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