滝ノ上温泉(読み)たきのうえおんせん

日本歴史地名大系 「滝ノ上温泉」の解説

滝ノ上温泉
たきのうえおんせん

[現在地名]雫石町西根 高倉山

岩手山の西、葛根田かつこんだ渓谷上流鳥越とりごえノ滝の上流にある。雫石通細見路方記(県立図書館蔵)に「是より北白沢ヲカケ皆山中温泉多し、丹土・明礬出る、山の形湯の湧口剣の如、油の如、血の如、種々色々の山中の形、田名部ウソリ山の如し」とあり、赤湯・青湯・紅湯・紫湯・黒湯・蒸の湯・やち湯・油湯・あら湯・白水湯などが描かれ、春木小屋がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「滝ノ上温泉」の意味・わかりやすい解説

滝ノ上温泉
たきのうえおんせん

岩手県中西部、岩手郡雫石町(しずくいしちょう)にある温泉。岩手山の西麓(せいろく)、葛根田(かっこんだ)川上流にあり、十和田八幡平(とわだはちまんたい)国立公園域。泉質塩化物泉。温泉一帯は各所高温の温泉、蒸気を噴出し、鳥越ノ滝(とりごえのたき)(高さ30メートル)の滝壺(たきつぼ)からは湯煙があがり、上流には日本最大級の出力(8万キロワット)を誇る葛根田地熱発電所がある。岩手山への登山口でもある。

[川本忠平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「滝ノ上温泉」の解説

滝ノ上温泉

岩手県岩手郡雫石町、県中西部、岩手山西麓にある温泉。十和田八幡平国立公園内にあり、岩手山登山の登山口。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android