犬丸 徹三(読み)イヌマル テツゾウ

20世紀日本人名事典 「犬丸 徹三」の解説

犬丸 徹三
イヌマル テツゾウ

大正・昭和期の実業家 元・帝国ホテル社長。



生年
明治20(1887)年6月8日

没年
昭和56(1981)年4月9日

出生地
石川県能美郡根上村(現・根上町)

学歴〔年〕
東京高商(現・一橋大学)〔明治43年〕卒

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和34年〕,紺綬褒章〔昭和39年〕,勲二等瑞宝章〔昭和45年〕

経歴
明治43年東京高商卒後、ホテルマンを志し、長春、上海ロンドンパリニューヨークと各地で修業を重ね、大正8年帝国ホテルに副支配人として入社。F.ライト設計による帝国ホテルを作り上げた。12年支配人、昭和20年社長に就任し、45年に相談役。この間、戦後の23年から日本ホテル協会会長としてわが国ホテル業の推進役を果たしたが、そのワンマン経営でも知られた。また39年には日本高架電鉄社長となり、羽田―浜松町間のモノレールを開通させた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「犬丸 徹三」の解説

犬丸徹三 いぬまる-てつぞう

1887-1981 大正-昭和時代の実業家。
明治20年6月8日生まれ。東京高商(現一橋大)を卒業後,中国欧米でホテル業を研修大倉喜八郎にみいだされ,大正8年帰国とともに帝国ホテル副支配人となり,昭和20年社長。23年から日本ホテル協会会長をつとめ,ホテル業の近代化を推進した。昭和56年4月9日死去。93歳。石川県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「犬丸 徹三」の解説

犬丸 徹三 (いぬまる てつぞう)

生年月日:1887年6月8日
大正時代;昭和時代の実業家。帝国ホテル社長;日本高架電鉄社長
1981年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の犬丸 徹三の言及

【帝国ホテル】より

…ホテルの建設は,当時の外務大臣井上馨が首都東京に外国からの賓客をもてなす本格的ホテルがないのは国の恥だとして,渋沢栄一,大倉喜八郎といった実業界の実力者にホテル建設を勧めたことが契機となった。何回かの新増改築を経たが,とくに1923年のF.L.ライト設計による荘重な建物,また欧米で高級ホテルの経営を学んだ犬丸徹三(1887‐1981)の活躍などにより,その名声は世界的なものとなった。【岡本 伸之】
[建築]
 1890年竣工の最初の建物は渡辺譲の設計で,木骨煉瓦造三階建て,客室60,工費23万円の破格な豪華ホテルであった(1922焼失)。…

※「犬丸 徹三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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