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モノレール モノレール monorail

翻訳|monorail

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モノレール
モノレール
monorail

レールが1本の鉄道のことで,地上数mの高さに架設された1本の桁に吊下がって走る懸垂式と,桁の上にまたがって走る跨座 (こざ) 式に大別される。懸垂式には鉄製の桁を鉄車輪で走るドイツのブッペルタール式 (1901年完成,延長約 13.2km) や箱形の鉄製桁をゴム車輪で走るフランスのサフェージュ式があり,日本ではサフェージュ式の湘南モノレール (71年完成,大船-湘南江の島間 6.6km) ,千葉モノレール (88年完成,スポーツセンター-千城台間 8km,91年完成,スポーツセンター-千葉駅間 4km) がある。

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デジタル大辞泉の解説

モノレール(monorail)

1本のレールで列車を走らせる鉄道。レールから列車を吊り下げる懸垂式と、上にまたがらせる跨座(こざ)式とがある。単軌鉄道

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百科事典マイペディアの解説

モノレール

単軌鉄道とも。1本のレール桁(けた)に,車両をまたがらせるか(跨座(こざ)式モノレール)または懸垂させるか(懸垂式モノレール)して旅客・貨物を輸送する鉄道。1880年代にアイルランドに建設された蒸気動力のものが営業線としては最初といわれる。
→関連項目市街鉄道新交通システム鉄道

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カメラマン写真用語辞典の解説

モノレール

 文字どおり1本のレールのことで、写真用語ではビューカメラの支持台を指す。このモノレール上を蛇腹装置が前後してピントを合わせ、倍率を変えるようになっている。

出典|カメラマンWeb
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世界大百科事典 第2版の解説

モノレール【monorail】

ふつうの鉄道が2本の鋼製レール(軌条)を利用して車両を走らせるのに対し,1本の走行軌条(走行桁)を用いて車両を走行させる鉄道をいう。単軌鉄道ともいい,跨座(こざ)式,懸垂式の別がある。 モノレールの発明は19世紀初めにさかのぼり,種々の考案がなされたが,実用化の第一歩は,フランス人ラルティーグCharles Lartigueによる跨座式に始まった。1888年アイルランドで蒸気機関車を使用する跨座式の営業線が開業し,1924年まで旅客,貨物の輸送に用いられた。

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大辞林 第三版の解説

モノレール【monorail】

軌道が一本の鉄道。軌道から吊り下がる懸垂式と、上にまたがる跨座こざ式とがある。単軌鉄道。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モノレール
ものれーる
monorail

1本のレールで走る鉄道。車両がレールにまたがって走る跨座式(こざしき)と、車両がレールにつり下がる懸垂式がある。元来鉄道はその字のように発生の過程からレールも車輪も鉄製だったが、モノレールのレールは初期には木製、続いて鉄となり、現在は鉄筋コンクリートが主流である。車輪も鉄よりゴムタイヤ式が増えている。[吉村光夫]

沿革

海外 1824年、世界最初のモノレールがイギリスのヘンリー・パーマーHenry Robinson Palmer(1795―1844)によってロンドンに生まれた。最初の商用蒸気機関車、G・スティーブンソンのロコモーション号の1年前である。すでに錬鉄製のレールはつくられていたが、パーマーのモノレールは木のレールを使い、レールにつるされた籠(かご)を馬が引く方式で、重い荷物を積んだ馬車が悪路で荷物を落として壊すのを防ぐために考案されたという。もちろん、輸送力はロコモーション号とは比べものにならないぐらい低かった。
 1888年になって、本格的なモノレールがラルティグCharles Lartigue(1834―1907)によってアイルランドのリストウェル―バリバニオン間15キロメートルに敷設された。1本の鉄レールを地上1メートルぐらいの高さに支柱で支え、蒸気機関車をまたがらせて貨車や客車を引いた。跨座式で、バランスをとるために蒸気機関車のボイラーはレールの左右に1本ずつ配置され、車輪は横からはまったく見えなかった。36年間営業を続けて廃業している。
 1901年、ドイツのオイゲン・ランゲンEugen Langen(1833―1895)の開発したモノレールが、ウッパータール市の市内交通用に開業した。ウッパータールは狭い谷あいの町なので、川の上に鉄骨を組んで懸垂式モノレールを走らせたのである。鉄のレールに鉄の車輪の空中電車は最高時速60キロメートル、総延長は13.3キロメートルで、多少の騒音はあるが信号待ちがなく、運行も頻繁で現在も営業を続けている。
 第二次世界大戦後の1952年、スウェーデン生まれの実業家アクセル・レナルド・ウェンナー・グレンAxel Leonard Wenner-Gren(1881―1961)が新しいモノレールの実験をドイツのケルン近郊で開始した。原理はラルティグと同じ跨座式だが、レールは太い鉄筋コンクリート、車輪は大型のゴムタイヤとし、走行用車輪のほかにレールを挟む補助車輪を取り付けて安定を保つ方式を採用、考案者の頭文字を集めてアルウェグ(ALWEG)式と命名した。アルウェグ式モノレールはモノレールの実用化を大きく進め、1957年にはケルンの博覧会場に1.8キロメートルが、1959年にはアメリカのディズニーランドの中に1周4キロメートルが開設された。
 1960年にはフランスのパリでサフェージュ式モノレールが生まれた。ランゲン式と同様の懸垂式モノレールだが、レールが鋼板箱型の筒状で、その中を車両の屋根上の支柱につけられたゴムタイヤ車輪が走行する。
日本 日本にモノレールが紹介されたのは、1928年(昭和3)大阪天王寺公園の交通電気博覧会の懸垂式モノレールである。この空中電車は安全性への信頼感が得られず、博覧会の見せ物に終わった。
 1957年(昭和32)12月17日、路面電車にかわる新しい都市交通機関の研究と園内遊覧用を兼ねて、東京都交通局が上野動物園に330メートルの懸垂式モノレールを建設した。日本車両会社が製造し、ドイツのウッパータールのランゲン式と似ているが、ゴムタイヤ車輪を使用する点が異なり、日本車両式モノレールといわれている。
 1960年にはフランスのパリでサフェージュ式モノレールが生まれた。ランゲン式、日本車両式と同様の懸垂式モノレールだが、レールが鋼板箱型の筒状で、その中を車両の屋根上の支柱につけられたゴムタイヤ車輪が走行する。
 1962年3月21日、名古屋鉄道犬山遊園駅から動物園までの1.2キロメートルに、アルウェグ式モノレールが架設された。途中にある97‰(パーミル、千分率)の急勾配(こうばい)を克服するのに、ゴムタイヤのアルウェグ式が適当なためである。アルウェグ式は1964年1月1日から、神奈川県川崎市のよみうりランド内を1周する3キロメートルにも開設された。同じ年の2月7日、サフェージュ式が名古屋市東山公園の動物園と植物園を結ぶ450メートルに、1両の車両で開通した。
 1964年9月17日、東京モノレールが浜松町―羽田(現、天空橋)間13.1キロメートルを15分で結ぶ本格的都市交通機関として営業運転を開始した(2004年、羽田空港第2ビル駅まで延伸し、17.8キロメートルとなった)。旧西ドイツで生まれて日本で実用化されたアルウェグ式モノレールが、東京オリンピック出場のため全世界から集まった選手たちを輸送したのである。
 1966年4月23日、小田急電鉄向ヶ丘(むこうがおか)遊園駅と遊園正門間1.1キロメートルにロッキード式モノレールが完成。跨座式であるがアルウェグ式と違って鉄のレールと車輪である。同じ年の5月2日、神奈川県の大船駅とドリームランド遊園間5.3キロメートルにアルウェグ式モノレールが開業。また、同年5月17日には兵庫県の姫路駅と手柄山(てがらやま)中央公園間1.8キロメートルにロッキード式モノレールが開通した。
 1970年3月7日、大船から西鎌倉までの湘南(しょうなん)モノレールが営業を始め、翌年終点江の島まで6.6キロメートルの全線が完成した。この1970年には3月15日から大阪千里丘陵で万国博覧会が開催され、会場内の観客輸送用にアルウェグ式に改良を加えた日本式の跨座式モノレールが敷設されている。以降、国内では1985年まで新規開業はないが、1990年代には多くのモノレールが開業した。1985年以降開業のモノレールについては、「現状」に記す。[吉村光夫]

分類と構造

懸垂式にはランゲン式、日本車両式、サフェージュ式、跨座式にはアルウェグ式、ロッキード式がある。動力はいずれも電気である。[吉村光夫]
懸垂式モノレール
(1)ランゲン式 ドイツ、ルール工業地帯のウッパータール市に走っている。鉄骨で空中に支えられた鉄のレールに鉄の車輪がのり、車輪の車軸は逆L字型に曲がって車両を懸垂している。
(2)日本車両式 東京上野動物園。レールは鋼板製箱型でゴムタイヤ車輪がレールに乗り、タイヤが外れないように補助車輪が左右からレールを挟んでいる。車両は片側補助車輪の車軸に懸垂される。
(3)サフェージュ式 レールは鋼板製箱型の筒状で、車両を懸垂するために箱の下面中央部は開いている。この開口部両側を、車両の屋根上の支柱につけられたゴムタイヤ車輪が走行する。左右動を防ぐ補助車輪はレールの内側から側面を押している。名古屋市東山公園(1974年廃線)、大船―江の島間の湘南モノレール、千葉都市モノレールに使用。[吉村光夫]
跨座式モノレール
(1)アルウェグ式 レールは太いI字型の鉄筋コンクリートで、走行用ゴムタイヤがレールの上にのり、補助車輪が左右からレールを挟んで安定を保つ。アメリカのディズニーランド、名鉄犬山モノレール線(2008年廃線)、東京モノレールなどで採用。なお、日本では、1960年代後半、日本跨座式とよばれる改良型のアルウェグ式が開発され、1970年以降、跨座式モノレールに採用されるようになった。
(2)ロッキード式 コンクリート製の桁(けた)の上に鉄のレールを乗せ、その上を鉄の車輪が走る。鉄の補助車輪がコンクリート桁を左右から挟んでいるが、鉄車輪のあたる部分には鉄レールが取り付けてある。小田急向ケ丘遊園モノレール線(2000年廃線)などで採用された。[吉村光夫]

現状

上野動物園のモノレール、湘南モノレール、東京モノレールは営業を継続しているが、川崎市のよみうりランドモノレール、小田急向ヶ丘遊園モノレール、横浜ドリームランドモノレール、名古屋市東山公園モノレール、名鉄犬山モノレール、姫路市モノレールの6線は廃業した。
 1970年以降新規開業がなかったモノレールも1985年(昭和60)になって北九州高速鉄道が北九州市の小倉(こくら)―企救丘(きくがおか)間8.8キロメートルの北九州モノレールを跨座式で開業した。1988年には千葉都市モノレールが千城台(ちしろだい)―スポーツセンター間8キロメートルを懸垂式で開業、その後千葉駅まで4キロメートル延長、1999年(平成11)には千葉みなと―県庁前間3.2キロメートルが開通し、全長15.2キロメートルとなった。1990年には大阪高速鉄道が千里中央―南茨木間6.6キロメートルの大阪モノレールを跨座式により開業し、以後1994年柴原―千里中央間3.6キロメートル、1997年大阪空港―柴原間3.1キロメートル、南茨木―門真(かどま)市駅間7.9キロメートルを開通した。大阪空港と門真市駅を結ぶ本線21.2キロメートルの開通により、モノレール営業距離世界最長の認定を受け、ギネスブックに登録された。この本線のほか万博記念公園―彩都(さいと)西間6.8キロメートルの支線、国際文化公園都市線(彩都線)が1998年~2007年開通した。多摩都市モノレールは1998年立川北―上北台間10.6キロメートルが跨座式で開業し、2年後の2000年には多摩センター―上北台の全線16キロメートルが開通した。2001年千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートに開業した環状路線5キロメートルのディズニーリゾートライン、2003年8月那覇空港―首里間12.9キロメートルに開通した沖縄都市モノレール(愛称ゆいレール)も跨座式である。
 このほかに、特殊な方式のものとして、1998年に開業した広島市のスカイレールがある。懸垂式の小型車両(定員25人)で、駅間は一定の速度で循環するワイヤーロープを握索機で握ることにより駆動し、駅部ではロープを放してリニアモーター駆動となる。[吉村光夫]
『公共投資ジャーナル社編・刊『都市モノレール・新交通システム事業』(1983) ▽生方良雄著『特殊鉄道とロープウェイ』(1995・交通研究協会・成山堂発売)』

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世界大百科事典内のモノレールの言及

【民営鉄道】より


[路線]
 1996年3月末現在で開業中の鉄道(JRを除く)は169事業者6885.9km,軌道は30事業者446.8km,合計181事業者7332.7kmある(うち18事業者は地方鉄道と軌道を併有)。この中には,特殊な構造を持つ鉄道として,鋼索鉄道(ケーブルカー)22事業者24.0km,懸垂式鉄道および跨座式(こざしき)鉄道(モノレール)6事業者31.4km,案内軌条式鉄道(ゴムタイヤ式のいわゆる新交通システムなど)8事業者79.1km,無軌条電車(トロリーバス)1事業者6.1kmが含まれている。このほか,普通索道(ロープウェー)が188線302.6km,甲種特殊索道(夏山リフト)が172線73.3km,乙種特殊索道(スキーリフト)が2770線1720.2km,丙種特殊索道(スキートー)が43線18.6kmある。…

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