普及版 字通 「羞」の読み・字形・画数・意味
羞
常用漢字 11画
[字訓] すすめる・たべもの・はじ・はじる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
羊+丑(ちゅう)。羊は羊牲。丑は指先に力を入れてものを持つ形。羊肉を祭事に薦めることを「羞(すす)む」という。〔説文〕十四下に「め獻ずるなり」とあり、膳羞の意。また丑を亦声とするが、卜文・金文の字形は羊と(又)(ゆう)とに従っており、それがもとの形である。羞悪・羞恥の意があり、醜の仮借義とする説もあるが、〔左伝、襄十八年〕「の羞を爲す」のように、神に恥を羞(すす)める意であろう。
[訓義]
1. すすめる、神に羊牲を供えすすめる。
2. 神饌、たべもの、膳羞。
3. 束脩、贈るもの。
4. はじ、はじる、はにかむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕羞 ススム・ハヂ・ホシシ 〔立〕羞 チカシ・ススム・モヨホス・ハヂ・タテマツル 〔字鏡集〕羞 ホジシ・ハヅ・アチシシ・ハヂ・ススム・ススク
[語系]
羞siu、(進)tzien、(薦)tzianはみな進献の意がある。辱njiokは辰肉をもって羞める形の字であるが、また恥辱・羞辱の意がある。
[熟語]
羞畏▶・羞汚▶・羞悪▶・羞花▶・羞悔▶・羞汗▶・羞顔▶・羞愧▶・羞悸▶・羞窮▶・羞口▶・羞恨▶・羞▶・羞慙▶・羞渋▶・羞縮▶・羞辱▶・羞膳▶・羞袒▶・羞赧▶・羞▶・羞鼎▶・羞豆▶・羞▶・羞薄▶・羞▶・羞▶・羞面▶・羞用▶・羞▶・羞▶
[下接語]
嘉羞・含羞・嬌羞・玉羞・好羞・香羞・羞・慙羞・時羞・庶羞・薦羞・膳羞・珍羞・羞・盤羞・芳羞・羞・牢羞
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報