3x3バスケットボール(読み)スリーバイスリーバスケットボール(その他表記)3x3 basketball

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「3x3バスケットボール」の意味・わかりやすい解説

3x3バスケットボール
スリーバイスリーバスケットボール
3x3 basketball

従来の 5人制バスケットボールで使用するコート半面片側のゴールリングだけを用いて,1チーム 3人同士で得点を争う球技アメリカ合衆国の街なかや公園にある屋外コートなどで盛んな 1オン1(ワンオンワン)や 3オン3(スリーオンスリー)といった自由度の高いストリートボールを起源に,国際バスケットボール連盟 FIBAが 2007年に 3人制の統一ルールを制定して正式競技化し,3x3(スリーバイスリー)と名づけた。試合会場での軽快な音楽や MC(進行役)による実況などを取り入れた高い娯楽性から,若年層を中心に支持を集める都市型スポーツとして,国際オリンピック委員会 IOCもその将来性に注目し,2010年の第1回ユースオリンピック競技大会で実施種目に採用した。オリンピック競技大会では 2020年東京大会から採用されることが決まった。FIBA主催の競技会としては,各国の代表チームによる FIBA 3x3世界選手権(2017 FIBA 3x3ワールドカップに名称変更)が 2012年に初開催され,2016年以降毎年開催されている。クラブチームが世界各国を転戦する FIBA 3x3ワールドツアーも行なわれ,日本では日本バスケットボール協会 JBA公認のもと,「3x3. EXE(スリーバイスリー・ドット・エグゼ)」のブランド名を冠した男女トップリーグなどが実施されている。試合は 5人制の 10分間×4クォーターに対し,10分間×1ピリオドのみで行なわれ,一方が 21点を先取した時点規定の時間終了を待たずに勝敗が決する。攻撃権獲得からシュートまでの制限時間であるショットクロックも,5人制の 24秒間に対して 12秒間と短く,スピーディな展開が大きな特徴である。

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