ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「5-フルオロウラシル」の意味・わかりやすい解説 5-フルオロウラシルごフルオロウラシル 5-FU。癌細胞が DNAを合成する際のピリミジン代謝系の拮抗物質として作用し,癌細胞の核酸合成を阻害する抗悪性腫瘍剤。さらに,5-FUはウラシル類似体であるため RNAにも取込まれ,癌細胞の代謝系を阻害するといわれている。胃癌,腸癌等の消化器系癌,子宮癌,卵巣癌,肝癌,膵臓癌などには注射剤として適用され,肺癌,頭頸部癌などには他の薬剤や放射線療法などとの併用療法が効果をあげている。副作用も比較的少なく,長期間の投与が可能である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by