腸癌(読み)チョウガン

デジタル大辞泉 「腸癌」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐がん〔チヤウ‐〕【腸×癌】

腸にできる癌。主に直腸結腸に発生する。

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精選版 日本国語大辞典 「腸癌」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐がん チャウ‥【腸癌】

〘名〙 腸に発生する癌。主に大腸・直腸に生じる。
※四十歳の男(1964)〈遠藤周作〉一「隣室で腸癌の男が死んだ」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「腸癌」の意味・わかりやすい解説

腸癌
ちょうがん

腸に発生する癌の総称であり小腸癌大腸癌に大別される。小腸癌はまれで大部分は大腸癌であるため、腸癌ということばは大腸癌の代名詞として用いられることも多い。日本では、大腸癌は食生活の欧米化とともに、急速に増加し患者数がもっとも多い癌の一つになった。大腸癌は初期には無症状であるが、進行すると血便、便秘腸閉塞などの症状を示す。小腸癌は十二指腸癌、空腸癌および回腸癌に分けられる。十二指腸癌の多く総胆管が開口する十二指腸乳頭部付近に発生し、出血黄疸(おうだん)を示す。空腸癌や回腸癌は潰瘍(かいよう)からの出血や腫瘍(しゅよう)による狭窄(きょうさく)症状を訴える。治療はおもに手術的治療が行われる。

[安富正幸]

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百科事典マイペディア 「腸癌」の意味・わかりやすい解説

腸癌【ちょうがん】

大腸や小腸に発生する癌。直腸癌が最も多く,小腸癌はごくまれ。結腸癌は,消化不良下痢,便秘,腹痛,出血などが認められ,腫瘤(しゅりゅう)が触知される。X線検査や潜血反応診断。外科的治療が中心。補助手段として制癌薬投与や放射線治療を行う。
→関連項目転移(医学)

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