77ヵ国グループ(読み)ななじゅうななかこくグループ(その他表記)Group of 77

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「77ヵ国グループ」の意味・わかりやすい解説

77ヵ国グループ
ななじゅうななかこくグループ
Group of 77

1964年の国連貿易開発会議 UNCTADの第1回総会後に,正式に結成された発展途上国のグループ。前年,同会議の準備のためにアルジェに集った発展途上国が 77ヵ国あったことから,この名で呼ばれる。その後参加した途上国も多く,構成メンバーは次第にふえ,92年末では 147ヵ国。同グループは UNCTADの各回ごとに独自の準備会議としての「77ヵ国閣僚会議」を開き,第2回にはアルジェ憲章,第3回にはリマ宣言,第4回にはマニラ宣言をもってのぞみ,先進国に統一要求を突きつけた。 77ヵ国グループには1人あたりの国民所得が2万ドルに及ぶ産油国から 100ドル前後の低所得国までが含まれ,内部における深刻な経済格差を内包していることから,参加国間の利害対立が絶えない。

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