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AHW えーえいちだぶる Advanced Hypersonic Weapon

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知恵蔵の解説

AHW

Advanced Hypersonic Weapon(先進型極超音速兵器)の略称。米国防総省の「CPGS(Conventional Prompt Global Strike:通常兵器型即時全地球攻撃)構想」に基づいて開発された兵器である。
CPGS構想とは、「地球上のいかなる場所に対しても、1~2時間以内に攻撃を行えるようにする」というもの。かつて米国などの軍隊は、核兵器によって同様の攻撃を行うシステムを構築していたが、CPGS構想は通常兵器による攻撃を前提としている。CPGS構想に基づいた兵器は、主として空軍が担当するファルコン-HTVと、陸軍が主導するAHWの2種がある。2011年8月にはファルコン-HTV2の発射実験が失敗に終わっていたが、11年11月にAHWの実験が成功したと報じられた。
AHWはミサイルと良く似た外見を持つが、攻撃を受けた国に核ミサイルと誤認されるのを防ぐため、大部分の戦略核ミサイルのように一度大気圏外に出て再突入するという軌道を描かない。飛翔体としては既存の爆撃機と原理的に同じであるが、CPGS構想の基本コンセプトに従うため、既存の爆撃機よりも遥かに高速で飛行する。
初の実験に成功したAHWは、音速の5倍以上の速度で4000キロメートルを飛行したが、米軍では音速の8倍程度で6000キロメートル以上を飛べるように改良する予定だと言われる。

(高安正明  ライター / 2011年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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