ATLAS(読み)アトラス(英語表記)ATLAS

デジタル大辞泉 「ATLAS」の意味・読み・例文・類語

アトラス【ATLAS】[A Toroidal LHC Apparatus]

A Toroidal LHC ApparatusCERNLHC加速器による陽子衝突実験に用いられる粒子検出器の一。LHCの地下トンネル上に設置されている。直径25メートル、長さ46メートル、総重量7000トン。2012年に質量を与える役割を果たすヒッグス粒子と思われる新たな粒子を発見し、翌年ほぼ確実にヒッグス粒子であることが確認された。さらに超対称性粒子など素粒子物理学標準模型を超える新しい素粒子の発見が期待されている。
[補説]実験は世界38か国の研究者で行われており、日本からは高エネルギー加速器研究機構KEK)や東京大学などが参加。LHCに、ATLASとは別の地点同種の装置CMSが設置され、2012年にATLASと同じくヒッグス粒子と思われる新たな粒子を発見した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android