GMDSS(読み)ジーエムディーエスエス

デジタル大辞泉の解説

ジー‐エム‐ディー‐エス‐エス【GMDSS】[Global Maritime Distress and Safety System]

Global Maritime Distress and Safety System》海上における遭難および安全の世界的制度。国際海事機関(IMO)が世界的に導入している人工衛星を利用した船舶の海上安全通信システム。1992年から導入され、1999年に、これまでのモールス通信体制からGMDSS体制に完全移行した。

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大辞林 第三版の解説

GMDSS

〖Global Maritime Distress and Safety System〗
世界的海上遭難安全制度。最新かつ一般的な通信技術を利用して海上遭難の際の通信を円滑に行うためのシステム。1992 年導入。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

GMDSS
じーえむでぃーえすえす

国際海事機関(IMO)が推進している「海上における遭難及び安全に関する世界的な制度」Global Maritime Distress and Safety Systemの略称。「全世界的海上安全制度」ともいう。インマルサット衛星通信設備および非常用位置指示無線標識装置などの高度な電子技術により自動化、デジタル化された機器を使用し、確実かつ簡易な送受信を可能とする通信体制である。
 この制度は、海を四つの水域(A1水域―距岸約25海里、A2水域―距岸約150海里、A3水域―北緯70度~南緯70度、A4水域―北緯70度以北と南緯70度以南)に分けて、各水域を航行する船舶に陸上との間で相互に通信する無線設備の搭載を義務づけ、船種によりさらに設備の二重化、船上保守または陸上保守なども求めている。たとえば、A1、A2、A3水域を航行する国際航海旅客船など以外の船舶は、原則として次の無線電信などを備えなければならない。(1)HF直接印刷電信、HF無線電話、インマルサット直接印刷電信、インマルサット無線電話のいずれかの無線電話など、(2)MF無線電話、(3)VHF無線電話、である。GMDSSは、1992年(平成4)2月1日から運用が開始されており、1999年2月までにすべての船舶に設備され、船舶の遭難現場が衛星通信などにより、確実に通報されるようになった。これにより、1906年(明治39)に制定されたモールス信号によるSOS通信も、その役目を終えた。[新谷文雄]

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