Hα線(読み)エッチアルファセン(その他表記)Hα line

デジタル大辞泉 「Hα線」の意味・読み・例文・類語

エッチ‐アルファせん【Hα線】

電離した水素原子が発する輝線スペクトルの一。波長は656.3ナノメートル。肉眼では赤っぽく見える。散光星雲などに見られる、この輝線を発する領域HⅡ領域とよばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「Hα線」の意味・わかりやすい解説

Hα線
えいちあるふぁせん
Hα line

電離した水素原子が出すスペクトル中のバルマー系列うち主量子数がn=3からn=2への電子遷移の際に放出される線スペクトルのこと。波長は656.3ナノメートル。天文学可視光によりHⅡ領域(電離水素領域)を観測するときに顕著に観測される。また、Hα線だけを通すフィルターを使って、太陽表面を微細に観測することも行われている。

[編集部 2023年10月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android