LLP(読み)エルエルピー(英語表記)LLP

翻訳|LLP

デジタル大辞泉 「LLP」の意味・読み・例文・類語

エル‐エル‐ピー【LLP】[Limited Liability Partnership]

Limited Liability Partnership》事業組織の形態の一。個人または法人共同で出資し事業を営むために設立する。出資者は出資額の範囲までしか責任を負わず、自ら経営を行うことができる。LLPには課税されず、出資者に直接課税されるため、事業体に法人税が課された上に出資者への配当にも課税される二重課税を回避できる。IT産業やサービス産業などさまざまな分野で産学連携ジョイントベンチャー、専門家集団による共同事業・創業振興する制度として活用されている。リミテッドライアビリティーパートナーシップ。→エル‐エル‐シー(LLC)
[補説]法律事務所や会計事務所などが無限責任のリスクを回避するための制度として1990年ごろから米国の各州で、2000年から英国で導入され、カナダシンガポールなどでも採用されている。日本では平成17年(2005)に有限責任事業組合日本版LLP)の制度が創設された。英国・シンガポールのLLPは法人格を有するが、米国・日本のLLPは法人格を有しないなど、国によって異なる点がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「LLP」の解説

LLP

有限責任事業組合」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

人事労務用語辞典 「LLP」の解説

LLP

Limited Liability Partnershipの略。民法上の任意組合株式会社それぞれ長所を取り入れた、会社でもなく組合でもない新しい有限責任事業組合のことです。
(2006/3/27掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android