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NATO・ロシア理事会 NATOろしありじかい/なとーろしありじかい NATO‐Russia Council

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知恵蔵2015の解説

NATO・ロシア理事会

2002年5月、プーチン・ロシア大統領を招いてローマ開かれた北大西洋条約機構(NATO)特別首脳会議で、NATO19カ国にロシアを加えたNATO・ロシア理事会(NATO20)が設立され、調印がなされた。1997年に設立されたNATOとロシアの合同常設評議会は、単なる連絡機関となり十分機能しなかったため、ロシアは強い不満を抱いていた。新設の理事会はその後継組織となるもので、議長はNATO事務総長が務める。この理事会は、国際テロ対策、危機管理大量破壊兵器の不拡散問題、軍備管理、海難救援などの諸問題に関して、形式的にはNATOの最高政策決定機関となり、ロシアはNATOの他の19加盟国と対等のパートナーとなる。外相、国防相レベルの会合は年2回、首脳会議は適宜開かれる。理事会の決定は全メンバーのコンセンサスを前提とするため、同意が予想される問題だけが扱われることになる。また、NATOの集団安全保障問題やNATO拡大問題など、NATOの戦略上の最重要問題については、従来通りロシアを除いたNATO理事会で討議される。そのためロシアのNATOとの関係は、準加盟ともいわれたが、最近はポーランドチェコへのミサイル防衛(MD)システム配備問題などでロシアとNATOの関係は悪化している。

(袴田茂樹 青山学院大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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