ping(読み)ぴんぐ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ping」の意味・わかりやすい解説

ping
ぴんぐ

インターネットTCP/IPネットワークにおいて、通信目的のコンピュータ応答可能かどうか確認するためのコマンドおよびプログラム。ピンとも読む。相手のコンピュータに特定文字列を送り、その戻りの有無によってネットワーク接続の確認ができ、接続されている場合はその通信速度を確認することもできる。

 もともと、アメリカ陸軍で開発されたトラブルシューティング用のプログラムである。潜水艦が他戦艦や海底との距離を測るアクティブソナー(音響探信音)に使われる音波を「ping」とよぶことから、ネットワーク用語として用いられるようになった。

[編集部]

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ping」の解説

Ping

Packet INternet Groper(gropeは「手探りする」という意味)の略。TCP/IPネットワークにおいて、相手先ホストと通信できるか(導通)を確認するコマンド。pingは、ICMPのechoコマンドの仕組みを使って実現されている。使い方は、IPアドレスホスト名パラメータに指定するだけでよい。ただし、相手先のホスト名を指定した場合、その名前解決のためにDNSにアクセスするので、IPアドレスを指定したほうがよいこともある。また、途中ルーターが止まっていたり、コマンドを実行するクライアント自身に問題があると、正しく実行できない場合もある。

ping

インターネットで相手先ホストと通信できること(導通)を確認するコマンド。IPアドレスやホスト名を指定すると、応答にかかった時間が確認できる。当初はUNIXのコマンドだったが、LinuxWindowsMac OS Xでも利用できるようになり、ネットワークの状況を確認するための基本的なツールとなっている。pingコマンドで応答を確認することを「ピンを打つ」という。

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IT用語がわかる辞典 「ping」の解説

ピン【ping】

インターネットやイントラネットなどのIP技術を用いたコンピューターネットワークにおいて、コンピューターや通信機器が接続され稼働しているかどうかを診断するプログラム。◇「packet internet groper」から。「ピング」ともいう。

ピング【ping】

ピン。⇒ピン

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