イントラネット(読み)いんとらねっと(その他表記)intranet

翻訳|intranet

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イントラネット」の意味・わかりやすい解説

イントラネット
いんとらねっと
intranet

インターネットがコンピュータ・ネットワーク接続するネットワークであるのに対し、イントラネットはアクセス範囲が限定されたネットワーク、あるいはネットワーク上でアクセスされるユーザーが限定された領域をさす(「インター」は「~際」、「イントラ」は「~内」を意味する)。インターネットは、その上で情報の相互交流が継ぎ目なくできることから世界中に普及したが、あるコミュニティ(たとえば会社、あるいは部内)だけに限られたものとして情報を共有したい場合にはアクセス範囲を限定する必要がある。しかもユーザーからみて、それらの情報をインターネットと同じプログラムや操作方法で利用できることが望ましい。イントラネットは、このような要求にこたえるものとして考えられた。しばしば使われるのは、アクセスを限定したコミュニティ独自のホームページをつくる方法で、このホームページを見ることができるユーザーを限定し、外部からのアクセスは排除する。ユーザーの限定の方法としては、IPアドレスパスワード、または電子署名などがある。

[田村浩一郎]

『ジョアン・ウッドコック著『グループウェアとネットワーク環境』(1998・アスキー)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「イントラネット」の意味・わかりやすい解説

イントラネット

intra(内部の)とnetwork合成語で,社内LANインターネット技術を採用したネットワークのこと。従来の企業内通信システムが社内だけに閉じられかつ高コストであったのに比べ,低コストでネットワーク構成ができ,かつ社内外のWebページを見られるなど情報の共有性が高いため,各企業で急速に普及しつつある。基本的にはインターネットと同じようにWWWサーバーで文書やデータを配布し,端末ソフトにはウェブブラウザを利用する。社内の重要機密が社外に漏れるのを防ぐため,通常は社外ネットワークであるインターネットとの間にファイアウォールを設けるので,その内部をイントラネットと呼ぶ。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イントラネット」の意味・わかりやすい解説

イントラネット
intranet

インターネットの通信プロトコルである TCP/IPを使って企業内などのかぎられた利用者に向けて構築されたコンピュータネットワーク。インターネットの inter(…間の)に対して intra(…内の)と名づけられた。データを参照するためにインターネットで用いられるブラウザ電子メールなどが使え,独自のネットワークを構築するよりも低費用での導入が可能であるとともに,インターネットと共通の操作方法であるため利用者にとっての利便性は高い。インターネットに接続されることが多いため,イントラネットを外部の悪意ある接続から防護するためにアクセス制限やユーザー認証などの機能をもつファイアーウォールが設けられている。これにより外部からイントラネット上の情報へのアクセスが禁止・制限されるとともに,イントラネットから外部へのアクセスを限定するなど,管理者によってネットワークセキュリティのために必要な各種設定が可能となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

IT用語がわかる辞典 「イントラネット」の解説

イントラネット【intranet】

企業などの組織内ネットワーク。TCP/IPをはじめとするインターネットの標準的な技術を利用して構築され、組織内のみで使うネットワークとして運用される。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む