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THAAD THAAD/さーど/てぃーえっちえーえーでぃー Terminal High-Altitude Air Defense

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知恵蔵2015の解説

THAAD

元はTheater High-Altitude Air Defense(戦域高高度防空)システムと呼ばれ、クリントン米政権時代に戦術ミサイル防衛(TMD)システムの1つとして開発に着手された。移動式の陸上配備型で、迎撃ミサイルは長さ6.17m、発射重量900kg、100km以上の高高度で弾道ミサイルかその弾頭を迎撃できる能力から「高高度防空」と呼ばれたが、ブッシュ政権のミサイル防衛計画によって、目標近くで落下してくるミサイル、またはその弾頭の迎撃を行う「終端段階防衛用」とされた。防衛半径は200kmとされる。2005年から実用に向けての発射実験を再開、09年から部隊における運用実験が開始される。米陸軍は8連装の自走発射機を80〜99輌(1個部隊は9輌で編成)、迎撃ミサイル1422発、移動式の地上設置型レーダー(GBR)18基の装備を計画している。THAAD用GBRは9.2平方メートルのレーダー面に2万5344個のレーダー素子を並べたXバンド型レーダーで、1000km先でのミサイルや弾頭の探知ができる。04年から実用段階に達し、06年6月末に青森県の車力航空自衛隊分屯地に配備されて、北朝鮮からのミサイル発射の警戒に当たっている。

(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

サード【THAAD】[terminal high altitude area defense]

terminal high altitude area defense》米軍が運用する弾道ミサイル迎撃システム。戦域ミサイル防衛TMD)の主要な構成要素の一つ。ミサイルが大気圏に再突入して着弾するまでの間(ターミナル段階)に、地上に配備した移動式ランチャーから迎撃ミサイルを発射し撃墜する。PAC-3よりも射程が広く、上空150キロメートルの高高度での迎撃が可能。以前は、「戦域高高度地域防衛」(theatre high altitude area defence)と呼ばれていた。ターミナル段階高高度地域防衛。終末段階高高度地域防衛。
[補説]弾道ミサイルの飛翔過程は、発射直後でロケットエンジンが燃焼している「ブースト段階」、宇宙空間を慣性飛行する「ミッドコース段階」、大気圏に再突入して目標に着弾するまでの「ターミナル段階」の3つに区分される。

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