20世紀西洋人名事典 「E.シュワルツ」の解説
E. シュワルツ
Evgenii L’vovich Shvarts
1896 - 1958
ソ連の劇作家。
俳優出身で、ソビエトの寓意劇界の第一人者であった。アンデルセンを敬愛し、寓話劇「裸の王様」(1934年)、「赤ずきんちゃん」(’37年)、「雪の女王」(’38年)などで、児童劇、人形劇で確固たる地位を占める。悪や不正を嫌うモラル的要素が強く「ドラゴン」(’44年)でナチズムを痛烈に批判しながら、スターリン体制を風刺している。また、「ドン・キホーテ」(’57年)など映画のシナリオも書いていた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報