20世紀西洋人名事典 「F.シュミット」の解説
F. シュミット
Franz Schmidt
1874 - 1939
オーストリアの作曲家。
元・国立アカデミー院長,元・音楽・造形芸術専門学院院長。
プレスブルク生まれ。
1888年ウィーンへ移住し、ウィーン音楽院でブルックナーらに師事し、ウィーン宮廷歌劇場でチェロ奏者を務める一方、母校でチェロ教師となる。1914年国立アカデミーの教授を経て、’25年同校院長となり、’27年音楽・造形芸術専門学院院長を歴任する。東欧風の民俗的旋律と後期ロマン派的な豊かな響きを特徴とする。’51年「フランツ・シュミット協会」がウィーンに設立される。
F. シュミット
Florent Schmitt
1870.9.28 - 1958.8.17
フランスの作曲家。
リヨン音楽院院長。
ブラモン(ナンシー近郊)生まれ。
1889年パリ音楽院でデュボアやマスネー、フォーレに師事し、1900年カンタータ「セミラミス」でローマ大賞を受賞する。’22年リヨン音楽院院長に就任し、’29年には「ル・タン」紙の音楽批評を担当する。管弦楽法と確かな構成で古典的な均整のとれた音楽を書く。20世紀前半のフランスの代表的な作曲家の一人である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報