F1グランプリ(読み)F1ぐらんぷり/えふわんぐらんぷり(その他表記)Formula One GP

知恵蔵 「F1グランプリ」の解説

F1グランプリ

国際自動車連盟(FIA:F(e)d(e)ration Internationale de l'Automobile〈仏〉)が公認する世界最高峰の四輪自動車レース。フォーミュラは「規格」で、1は最高のレベルを表すカテゴリーの1つ。単座席で、四輪タイヤ車体から露出し、厳格な規定で製造されたマシンスプリントレースを競う。年間を通したシリーズはF1ワールド・チャンピオンシップと呼ばれ、シリーズを通じたポイントで、ドライバーズ・チャンピオンと、コンストラクターズ・チャンピオンを争う。2003年にレギュレーション(規定)が大幅に変わったが、06年は自然吸気式で3000cc以下V10だったエンジンの規定が2400cc以下V8に変更され、出力は900馬力超から約750馬力に(チーム事情によりパワー制限を設ければ前エンジンの使用可)。1レース1セットとされたタイヤもレース中に交換できるようになった。また、昨季は土曜日のタイムアタック1回だけだった予選が、22台が一斉に出て、1次、2次で各下位6台ずつのグリッド(スタートの位置)を決め、最終予選で残り10台のグリッドを決めるノックアウト方式になった。日本からはホンダとトヨタが参戦中。ホンダは06年、ホンダレーシングF1チームで参戦するほか、鈴木亜久里が率いるスーパーアグリF1チームにエンジンを供給している。なお、1987年から鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催されていた日本GPは、FIAと鈴鹿の契約が切れることから、07年は富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催されることになった。

(折山淑美 スポーツライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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