20世紀西洋人名事典 「G.ウンガレッティ」の解説
G. ウンガレッティ
Giusseppe Ungaretti
1882.2.8 - 1970.6.1
イタリアの詩人。
元・サンパウロ大学教授,元・ローマ大学教授。
アレクサンドリア(エジプト)生まれ。
父の仕事のため、エジプトで生まれた。24歳の時パリに出、ソルボンヌ大学でベルグソンに師事、詩人のアポリネールら、画家のキリコらと交友した。第一次世界大戦の際はオーストリア戦線に参加。死に面した塹壕のなかで、すべての虚飾を振り落とした短詩を書き留め、処女作「埋もれた港」(1916年)を発表。伝統的な修辞法に縛られたイタリア現代詩を革新。また、’36年にサンパウロ大学にイタリア文学教授として招かれ、’42年にはローマ大学教授となった。作品はほかに「時間の感覚」(’33年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報