20世紀西洋人名事典 「G.ガポン」の解説
G. ガポン
Georgii Apollonovich Gapon
1870 - 1906
ソ連(ロシア)の聖職者,労働運動指導者。
ポルタワ県生まれ。
ポルタワ県の富裕な農家に生まれ、トルストイ主義の影響を受け大学卒業後労働運動に参加、1903年労働者喫茶クラブを組織、翌年当局の許可を得「ガポン組合」を設立、’05年1月9日皇帝請願デモを指導、軍隊の発砲で千人近い死者を出す「血の日曜日事件」となる。生き延びて亡命、十月宣言後帰国するが、権力と協調的立場を取ったため内通を疑われ、エス・エル党員に殺害される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報