20世紀西洋人名事典 「H.E.マーティンソン」の解説
H.E. マーティンソン
Harry Edmund Martinson
1904.5.6 - 1978.2.11
スウェーデンの詩人,小説家。
イエムスヘーグ生まれ。
16歳で海員生活に入り、詩集「幽霊船」(1929年)で文壇に登場。プロレタリア文学グループ「5人の若者」に属し、「あてのない旅」(’32年)、自伝「いらくさの花咲く」(’35年)を発表。戦後は「蝉」(’53年)、「草の山」(’73年)などの5つの詩集を出版。代表作の長詩「アニャーラ」(’56年)は放射能汚染の地球脱出を図る人々に託して人類の未来を描き、オペラ化された。’49年プロレタリア出身者として初のアカデミー会員に選ばれ、’74年ノーベル文学賞を受賞する。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報