20世紀西洋人名事典 「L.H.G.リヨテ」の解説
L.H.G. リヨテ
Louis Hubert Gonzalve Lyautey
1854 - 1934
フランスの軍人。
元・元帥,元・モロッコ総弁務官(総督)。
ロレーヌ生まれ。
アルジェリアや本国で騎兵士官として勤務し、インドシナやマダガスカルの平定で作戦手腕を認められ、レンヌの第10軍団長を経て、1912年モロッコ総弁務官となる。武力による弾圧と利益誘導による懐柔により安定した支配を築く。反抗鎮圧や福祉事業、道路・港湾・都市建設など諸部族上層部の支持を得て、治績をあげるが、’24年リフ族の反乱により’25年辞任する。又、文筆家としても多数の著作を発表し、近代植民地経営論を打ち立てる。著書に「士官の社会的役割」(1891年)、「南マダガスカルにて」(1903年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報