20世紀西洋人名事典 「M.ボローシン」の解説
M. ボローシン
Maksimilian Aleksandrovich Voloshin
1877 - 1932
ソ連の詩人。
ロシア出身。
貴族の家に生まれる。長くパリに住み、絵画を勉強。フランス詩や印象派画家の影響を強く受け、V.I.イワーノフと親交を結び、印象派の雑誌「天秤」に寄稿するが、次第にアクメイズムに近づき、ネオ・リアリズムを唱える。自然や歴史を題材とし、硬質な絵画的壮麗さを漂わせる詩風で、処女詩集「詩編1900〜10」(’10年)、「聾唖の悪魔」(’19年)等の詩集があり、フランス詩の翻訳も優れている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報