日本大百科全書(ニッポニカ) 「M81」の意味・わかりやすい解説
M81
えむはちじゅういち
おおぐま座にある渦状銀河。M81とはメシエ・カタログの番号であり、NGCカタログではNGC3031である。おおぐま座のα(アルファ)星あたりにあり、肉眼では見にくいが口径20センチメートル程度の望遠鏡では、銀河を斜めから見たかたちで、渦巻の構造がわかる。本体はかなり閉じた渦巻で構成され、螺旋(らせん)状に渦を巻いている。約2000億個の星で構成され、天の川銀河(銀河系)よりは小ぶりだが、近くの銀河M82に重力の影響を与えていると考えられている。M82とともにM81銀河群を形成している。地球からの距離は約1200万光年。実視等級は6.8等、視直径は26分×14分程度。4月初旬の午後9時ごろに真上の空に見える。
[山本将史 2021年7月16日]
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