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渦状銀河 かじょうぎんがspiral galaxies

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

渦状銀河
かじょうぎんが
spiral galaxies

銀河の典型的なもので,渦巻形をしているもの。渦巻銀河ともいう。地球から最も近い渦状銀河アンドロメダ銀河(M31)で,220万光年の距離にある。銀河系と同様,ひとつひとつが数千億あるいはそれ以上の恒星と数百の球状星団との大集団で,これらが数個ないし数百個ずつ集まって銀河群銀河団をつくり,宇宙に散在している。銀河系自体の研究にも,外からみたそのモデルとして,比較的近距離の渦状銀河の性状が参考にされる。渦巻の腕は通常 2本で,中心には星の密集したバルジと呼ばれる核の部分があり,そこから直接に渦巻の腕が出ているもの(S型)と,バルジをまっすぐ貫く棒状の腕があってその両端から渦巻が始まる棒渦状銀河と呼ばれるもの(SB型)とに分類され,その腕の開き具合によって順に a,b,cの符号がつく。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

かじょうぎんが【渦状銀河】

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

渦状銀河
かじょうぎんが
spiral galaxies

銀河の一種。アンドロメダ銀河はその代表例である。きわめて明るい中心核と、バルジとよばれる球状部分、ディスクとよばれる周辺の円盤部分とからなる。ディスクには星の系とともに多量の星間ガス暗黒星雲が分布し、青色に輝く明るい星々が現在でも盛んに生まれている。
 微分回転しているディスク上では星々は一様に分布しているのではなく、渦巻状の濃淡模様の波(密度波)となって、ゆっくりと力学的に伝播(でんぱ)している。超高速で回転する星間ガスはディスク上の渦状腕を通過するとき、密度波の壁で急激に減速されて衝撃波となり、圧縮されることで多量の星が生まれ渦状腕が維持されている、と考えられている。ディスクは秒速350キロメートルにも達する速さで回転しているものもあるが、銀河の直径が平均約10万光年と非常に大きく、1回転するのに数億年かかる。
 数パーセントの渦状銀河の中心核では、秒速数万キロメートルにも達する速さで運動している高温の電離ガスが観測されている。この種の特異銀河は発見者の名にちなんでセイファート銀河とよばれ、ときには強い電波やX線も放出されている。これらの高エネルギー現象は太陽質量の数十億倍にも達する巨大なブラック・ホールが中心核に潜んでおり、そこへ吸い込まれていくガスが激しく熱せられて生じたものと考えられている。ブラック・ホールがどのように形成されたかは不明である。[若松謙一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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