MI6(読み)エムアイシックス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「MI6」の意味・わかりやすい解説

MI6
エムアイシックス

イギリスの情報機関。国外での情報活動をおもな任務とする。冷戦終焉の状況下で,開かれた政府を目指すイギリスのメージャー首相は,1993年5月,MI6の実在を初めて公式に認めた。同様に国内スパイの摘発をおもな任務とする MI5があるが,これに関しても,同年7月に内務省情報局保安部 (MI5) みずからがその活動を説明するパンフレットを発表し,女性部長がテレビカメラの前に姿を現した。冷戦後はアイルランド共和軍 IRAなどのテロの防止活動が主要な任務となっている。

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世界大百科事典(旧版)内のMI6の言及

【情報機関】より

… イギリス情報機構の中心となっているのは秘密情報部(SIS),保安部(SS)の2組織である。SISは旧名MI6(MIはmilitary intelligence(軍事情報)の略)とも呼ばれる情報収集組織であり,SSは旧名MI5とも呼ばれる対情報組織である。イギリス情報機構の中での特色はロンドン警視庁特別局の存在で,保安部とともに対情報活動に当たっている。…

※「MI6」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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