化学辞典 第2版 の解説
p-アミノ安息香酸エチル
アミノアンソクコウサンエチル
ethyl p-aminobenzoate
C9H11NO2(165.19).ベンゾカイン,アネステシンともいう.p-ニトロトルエンを二クロム酸カリウムと硫酸で酸化してp-ニトロ安息香酸とし,これを亜鉛と塩酸で還元して生じたp-アミノ安息香酸を,エタノールと塩化水素でエステル化すると得られる.白色の結晶.融点89~91 ℃.無臭でやや苦味をもち,舌を麻ひさせる.エタノール,クロロホルム,エーテルに易溶,オリブ油に可溶,水に難溶.局所麻酔剤として外用する.[CAS 94-09-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報