20世紀西洋人名事典 「P.J.C.ヤンセン」の解説
P.J.C. ヤンセン
Pierre Jules César Janssen
1824.2.22 - 1907.12.23
フランスの天文学者,物理学者。
元・ムードン天体物理観測所長。
パリ生まれ。
パリ大学[1852年]卒。
1857年ぺルーで磁気赤道の決定に従事し、太陽スペクトルの暗線のうち地球大気によると考えられる吸収線を発見。1868年インドで日食の際のプロミネンスのスペクトル測定を行い、日食以外でも観測する方法を工夫し、最初のスペクトロヘリオスコープを作る。1874年には回転写真機を使って金星の太陽面通過を日本で観測する。1890年酵素の暗線が吸収線であるとことを確認。1893年モンブランに観測所を設立。1876〜1903年までの太陽の表面の歴史をまとめた「太陽写真図鑑」(’04年)を著す。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報