20世紀西洋人名事典 「S.マタブリ」の解説
S. マタブリ
Simo Matavulj
1852 - 1908
ユーゴスラビアの作家。
クロアティア生まれ。
聖職者を志したが、挫折して修道院を逃亡。ザダルの師範学校で学び、モンテネグロ、セルビアで中学校教師を務める傍ら、創作活動を行う。短編、長編小説を書いたほか、モーパッサン、ゾラらの作品の翻訳を手がける。主な作品には南国的なユーモアにあふれ、ラスダルマツィア沿岸にあるフランシスコ会修道院の生活を描いた長編「勢力者ブルネ修道士」(1892年)、モンテネグロ人の生きざまを描いた「ウスコック(義賊)」(1902年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報