モデム(英語表記)modem

翻訳|modem

精選版 日本国語大辞典 「モデム」の意味・読み・例文・類語

モデム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] modem ) 変調・復調機。コンピュータなどのデジタル信号電話回線などのアナログ信号に変えたり、逆にアナログ信号をデジタル信号に変えたりする装置。〔コンピュータとどう付き合うか(1982)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「モデム」の意味・わかりやすい解説

モデム
modem

変復調装置あるいは変復調器ともいう。通信回線を使って情報を伝送するときには,送信側で情報を回線に適合した信号に変換する変調器modulatorと,受信側の送られてきた信号を元の形式に戻す復調器demodulatorを必要とする。回線を使用して送信と受信の両方向の通信を行うためには変調,復調の両操作を行う装置が必要で,この装置をモデム(modulator-demodulatorの略)という。モデムという用語コンピューター端末をアナログ電話回線で接続する場合のコンピューター側と端末側の変復調器のことをとくに指すこともある。回線は1対のコンピューターと端末に対して両方向にそれぞれ設けられることもあるし,1対の回線で1台のコンピューターと多数の端末を接続することもあるなど多様な回線構成が行われ,これに対応して回線に信号を送出する手順も異なっている。モデムと端末あるいはコンピューターの間の接続ではこのための制御情報のやりとりが,送受信される信号のやりとりとともに行われる。

 モデムはファクシミリの送受信,ビデオテクスの送受信などにも同様に使用される。回線がディジタル回線であるときには,回線と端末の接続を行う装置はモデムとは呼ばず,一般にディジタルサービスユニットdigital service unit(頭文字をとってDSU)と呼ばれる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モデム」の意味・わかりやすい解説

モデム
modem

電話などの通信回線を使ってコンピュータからコンピュータにデータを送受信するときに使われる装置。変調復調装置 modulator demodulatorの略称。コンピュータ用のデジタル信号と電話回線用のアナログ信号を相互に変換する機能がある。国際電気通信連合 ITUの電気通信標準化部門でのVシリーズ勧告に基づく規格による標準化がなされている。下り (回線からコンピュータへ) 56キロビット毎秒 kbpsの速度で通信できる V.90規格に合うモデルが主流だが,コンピュータ間の通信はデジタル回線LAN経由に代わる場合も多くなった。ISDNなどデジタル公衆回線につなぐためのモデムはターミナルアダプタと呼ばれることが多い。

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百科事典マイペディア 「モデム」の意味・わかりやすい解説

モデム

MODEM(modulator demodulatorの略)。変復調装置とも。電話回線などでデータをやり取りする際に使用される変換装置で,コンピューター側のデジタル信号をいったんアナログ信号に変換(変調)して電話回線に送り,相手側のモデムで今度は逆の変換を行いデジタル信号に戻す(復調)。電話回線上で発生する伝送エラーの訂正機能を備えている。
→関連項目インターフェースデータ通信

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IT用語がわかる辞典 「モデム」の解説

モデム【modem】

変調復調装置。デジタル信号をアナログ信号に変調したり、逆にアナログ信号をデジタル信号に復調したりして、送受信を行う機器。一般に、電話回線を通じてコンピューターをインターネットに接続する際に用いられる。◇「modulator(変調器)」と「demodulator(復調器)」の混成語。CATV回線を使用するものは「ケーブルモデム」という。

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パソコンで困ったときに開く本 「モデム」の解説

モデム

パソコンで音声通話用の電話回線(アナログ回線)を使ってインターネットと通信するときに使う機器です。かつては多くのパソコンが標準装備していました。外付け型やモバイル・パソコン用のPCカード型モデムもあります。パソコンのデジタル信号を音声信号に変換して送る役目と、同じように送られてきた音声信号をデジタル信号に戻す役目をもっています。同じ電話回線を使っていても、通信方式が異なるISDNではターミナル・アダプタ、ADSLではADSLモデムを使います。
⇨ADSL、ISDN、PCカード

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「モデム」の解説

モデム

コンピューターのデジタル信号を、電話回線などで通信可能なアナログ信号(またはその逆)に変換する装置で、電話回線によるダイヤルアップ接続の際に使用される。単にモデムというとき、従来はアナログ電話回線のダイヤルアップ接続で使われる「アナログモデム」を指していた。しかし、最近ではADSL回線で使われるADSLモデムや、CATV回線で使われるケーブルモデムを指すことも多い。

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ホームページ制作用語集 「モデム」の解説

モデム

「変復調装置」。電話回線を使って情報のやりとりをするための機材。コンピュータから送られてくるデジタルデータを音声信号に変換して電話回線に流したり、電話回線を通じて聞こえてくる音声信号をデジタルデータに変換したりする装置で、電話回線によるダイヤルアップ接続の際に使用される。

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DBM用語辞典 「モデム」の解説

モデム【modem】

Modulator/demodulatorを略したもので、コンピュータのデジタル信号をアナログ信号に変換する電子機器。これによって、一般の電話回線を介して送信、またデジタル信号に戻して受信が可能となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モデム」の意味・わかりやすい解説

モデム
もでむ

MODEM

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世界大百科事典(旧版)内のモデムの言及

【データ通信】より

…アナログ電話回線を通してデータを伝送する場合には300~3400Hzのアナログ電話帯域でデータを伝送するために,1200ビット/s以下の低速の場合には周波数変調方式が使用され,それ以上の高速の場合には多相位相変調,残留側波帯多値振幅変調が用いられる。これらの方式によって9600ビット/s,あるいは1万4400ビット/sのデータ伝送を電話回線を使用して伝送する方式が確立していて,利用される変復調装置はモデムmodemと呼ばれる。 データ伝送で双方向通信を行うときに1対の線を時間により切り替えて使う方式と,2対の線を用いる方式がある。…

【データ通信】より

…アナログ電話回線を通してデータを伝送する場合には300~3400Hzのアナログ電話帯域でデータを伝送するために,1200ビット/s以下の低速の場合には周波数変調方式が使用され,それ以上の高速の場合には多相位相変調,残留側波帯多値振幅変調が用いられる。これらの方式によって9600ビット/s,あるいは1万4400ビット/sのデータ伝送を電話回線を使用して伝送する方式が確立していて,利用される変復調装置はモデムmodemと呼ばれる。 データ伝送で双方向通信を行うときに1対の線を時間により切り替えて使う方式と,2対の線を用いる方式がある。…

※「モデム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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