20世紀西洋人名事典 「V.F.ワイスコップ」の解説
V.F. ワイスコップ
Victor Frederick Weisskopf
1908.9.19 -
米国の物理学者。
マサチューセッツ工科大学教授,元・欧州原子核研究センター所長。
ウィーン(オーストリア)生まれ。
1926年ウィーン大学で古典物理学を学び、’28年ゲッティンゲンでM.ボルンなどに量子物理学を師事。’31年学位を取得。’37年アメリカに渡り、ロチェスター大学講師、’40年同大助教授。’43〜47年ロス・アラモスで原爆製造のマンハッタン計画に参加。原子核反応の統計的理論を展開し、原子炉における中性子の役割を明らかにする。’46年マサチューセッツ工科大学教授。’61年から5年間ヨーロッパ原子核共同研究センターの所長を務めた。’51年γ崩壊に関する平均寿命の研究、場の量子論などの研究にも携わる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報