20世紀西洋人名事典 「W.M.ユリウス」の解説
W.M. ユリウス
Willew Menri Julius
1860 - 1925
オランダの太陽物理学者。
元・アムステルダム大学教授,元・ユトレヒト大学教授。
1890年アムステルダム大学物理学教授、1896年ユトレヒト大学物理学教授を歴任。ラジオメーターを自作し、赤外放射を研究し、重心を支える、「ユリウスの支持台」で装置の揺れを避けた。1901年日食の観測を契機に太陽物理学に専念。太陽の気体球における屈折について、不規則非一様な屈折、吸収波長知覚での異常な屈折を考察。プロミネンスを非一様な屈折で説明、黒点の暗さを正常屈折によって説明した。’05、’12年の日食に際して、明るさの変化の途中経過によって太陽光球の明るさの分布を決定する新方法を採用した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報